かわいそうだなんて

先月に枝を刈った庭の木ですが、すかすかでかわいそうな感じがします。
と同時に、無計画な場所に育ってしまった雑木にすぎないという感じも、目一杯漂っています。
邪魔といえば邪魔ですが、以前の住民が植えたものとは言え、10年以上かけてこんなに育ったことを思うと、幹から根こそぎ切り落とすのも躊躇してしまいます。
最初から無ければよかったのに、中途半端に悩ましいです。

……木よ。お前はオレか！？
その立ち位置、たたずまい、存在のあり方、の件じゃ。

ベランダから見ると、高い位置に残った枝に、白い花が咲き始めていました。なんとなく、あれだけ枝を落としたダメージで、この先十年は花が咲かないのではと思っていました。
なんだかほっとしたのと、この花によって、この木がヒイラギモクセイであることが確定しました。
植えた人は、初めにあったもう二本の木と共に、生垣として育てるつもりだったのかもしれません。それぞれの木の種類が違うのがちょっと変ですけど。

調べて見ると、この木は生育できる環境であれば、刈れば刈るほど元気な枝が伸びてくるのだそうです。
ですからわたしはこの雑木について、この先悩まないことにしました。

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