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水をまく(1)

少し前にJさんが書道展で入選したのですが、今、ある美術館でその展示会が開かれているので二人で見に行くことにしました。
わたしは書道をあまり好きではなく、彼女の作品を見たあとは退屈だろうなあと思っていました。

わたしも小学生の頃は、書道をたしなんでいました。
お習字を習っていた、というのが正しいか。
わたしが何段だったか忘れましたが、小学生の段位など、自慢になるものではないと思っています。
それどころか、単なる小学生のお習字は、ある日わたしをぶちのめしました。

小学四年生のときだったか、わたしは地区の書道展で特選をとり、県大会に進むことになりました。
わたしは筆を持つのが好きで、純粋に嬉しかったものです。小さな才能と、小さな努力が実ったことを子どもながらに噛みしめていました。
今思うと、書道を通して、わたしにはプライドというものが芽生えてきていたのでしょう。
県大会に向けて練習するとき、ほとんど真剣勝負の面持ちでした。

県大会は、会場で行われるのですが、渡された10枚の半紙に課題の文字を書き、いちばんよいものを自分で選んでその場で提出するというものです。


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