2010年の個人的に重大な出来事（後日談１）
さて、2011年の新春を迎え、昨年初夏からの兄の病気は治癒したようです。
まだあれこれ調子が悪いようですが……。
この日記に兄の病名などをはっきり書かなかったのには理由があり、今その病気の人や家族が検索でここに訪れた場合、余分な先入観念を与えてしまうのが怖かったのです。
彼らは、病状が深刻であればあるほど深くまで検索し、素人の書いた記事により一喜一憂させられることでしょう。家族が病気のときに、わたしが何度か体験したように、です。
わたしが書いているのは、単に日記です。医療情報を提供するほどの知識もありません。
そして、今日書き留めることも、主に自分の感情について書こうとしているのであり、何らかの制度について解説したものではないことをご了承ください。
ちょっと話はさかのぼりますが……
母が癌で入院し、末期であるから手術はできないと言われたとき、諦めることのできなかったわたしはＣＴの写真を持って、いくつかの病院にセカンドオピニオンを聴きに行きました。
そして、その病院のひとつは埼玉県にあり、わたしは大宮から初めて乗る路線に乗り換えて行きました。
既に記憶は曖昧です。
しかし覚えているのは、そこの看護婦さんとちょっと雑談のような話になったとき彼女が、
「健康保険に高額療養費制度っていうのがあるから、調べてみたら？」
と言ったことです。
調べてみると、高額療養費制度とは、ひと月の医療費（ただし健康保険が適用しないものなどを除く）がある金額以上になったときに、それを超えた分の一部を健康保険が支払ってくれる制度でした。
実際には、患者が病院の会計で支払った分のうち、健康保険が負担してくれる分を組合が数ヵ月後に患者の口座に振り込んでくれます。
原則としてこの制度を利用するためには、健康保険組合に申請しなければ、該当する場合であっても振込んでもらえません（組合にもよるようです）。
母のときは手術や治療などが高額で、この制度に当てはまる月が複数あり、当時母は働いていた父の（健康保険上）扶養家族でしたので、父に話して会社の健康保険組合の申請書を取り寄せてもらいました。
母が病気の頃の話ですので、わたしの意識は母の命に集中しており、この申請については飛び飛びにしか覚えていないのですが、とにかくこの制度に関する説明文がややこしく憤慨したことだけは覚えています。
何がややこしかったかというと、この制度を利用できるのかどうかの判定が難しかったのです。
例えば母のある月のケースで言えば、初めに入院したＡ病院に支払った分と転院したＢ病院の分があり、そして同じ病院でも外来と入院があります。
これらを全て足して「おいくら万円を超えたら該当」というようなものであれば分かりやすいし、誰かに聞かれても簡単に答えることができます。
しかし、単に月の総額いくらの話ではなく、Ａ病院の外来・Ａ病院の入院・Ｂ病院の外来・Ｂ病院の入院をまずは別々に合計します（小計というべきか）。
そしてその各小計が○○万円（＊）を超えたものだけを合計し、それが△△万円（＊）以上ならこの制度に該当し、還付を受けられるというのです。
ですから、同じ月のレシート（レセプト？）をいきなり足していくのではなく、
（１）病院ごとに仕分け、同じ病院でも外来と入院に仕分けて各小計を求める
（２）それらが合算できる要件に該当するか判定（小計○○万円以上のものを拾う）
（３）該当したもののみを合算し、その合計が△△万円なら制度適用
という流れです。
書いてみたらそうややこしくもない気がしてきました。いやしかし油断は禁物です。ちょっと省略があるかもです。
とにかく、誰か各組合の公式のホームページを見てほしい。
ややっこしく書いてあるから!!
それはまるで引っ掛け問題のようです。
おかげで話が進まないわよ!!
（それはわたしの性格??）
ご注意：この制度について解説することが目的ではありませんので、被保険者の年齢や収入、その他要件を一切省いています。
（＊） とは言え、読みにくいと思いますので、あくまで一例として、
小計 ○○＝21,000円
合計 △△＝80,100円（直近12ヶ月に３回該当していれば４回目からは44,400円）
と読み替えてください。
もし、高額療養費制度について知りたい場合は、各健康保険組合の「窓口」に直接ご自分の具体例で尋ねてみることを強くお勧めします。
これは通常個人が申請するものですので、会社の経理担当などは正しいことを知りません。このようなややこしい件は、頭がかなりいい人でも「勘違い」します。
怖ろしいことに、当時わたしが買った雑誌も間違ったことを堂々と載せていました。実はネットも同じです。
受けられる制度を受けられないものと勘違いしないように、ご自分の名前と状況を窓口にはっきりと提示して確かめましょう。
まだあれこれ調子が悪いようですが……。
この日記に兄の病名などをはっきり書かなかったのには理由があり、今その病気の人や家族が検索でここに訪れた場合、余分な先入観念を与えてしまうのが怖かったのです。
彼らは、病状が深刻であればあるほど深くまで検索し、素人の書いた記事により一喜一憂させられることでしょう。家族が病気のときに、わたしが何度か体験したように、です。
わたしが書いているのは、単に日記です。医療情報を提供するほどの知識もありません。
そして、今日書き留めることも、主に自分の感情について書こうとしているのであり、何らかの制度について解説したものではないことをご了承ください。
ちょっと話はさかのぼりますが……
母が癌で入院し、末期であるから手術はできないと言われたとき、諦めることのできなかったわたしはＣＴの写真を持って、いくつかの病院にセカンドオピニオンを聴きに行きました。
そして、その病院のひとつは埼玉県にあり、わたしは大宮から初めて乗る路線に乗り換えて行きました。
既に記憶は曖昧です。
しかし覚えているのは、そこの看護婦さんとちょっと雑談のような話になったとき彼女が、
「健康保険に高額療養費制度っていうのがあるから、調べてみたら？」
と言ったことです。
調べてみると、高額療養費制度とは、ひと月の医療費（ただし健康保険が適用しないものなどを除く）がある金額以上になったときに、それを超えた分の一部を健康保険が支払ってくれる制度でした。
実際には、患者が病院の会計で支払った分のうち、健康保険が負担してくれる分を組合が数ヵ月後に患者の口座に振り込んでくれます。
原則としてこの制度を利用するためには、健康保険組合に申請しなければ、該当する場合であっても振込んでもらえません（組合にもよるようです）。
母のときは手術や治療などが高額で、この制度に当てはまる月が複数あり、当時母は働いていた父の（健康保険上）扶養家族でしたので、父に話して会社の健康保険組合の申請書を取り寄せてもらいました。
母が病気の頃の話ですので、わたしの意識は母の命に集中しており、この申請については飛び飛びにしか覚えていないのですが、とにかくこの制度に関する説明文がややこしく憤慨したことだけは覚えています。
何がややこしかったかというと、この制度を利用できるのかどうかの判定が難しかったのです。
例えば母のある月のケースで言えば、初めに入院したＡ病院に支払った分と転院したＢ病院の分があり、そして同じ病院でも外来と入院があります。
これらを全て足して「おいくら万円を超えたら該当」というようなものであれば分かりやすいし、誰かに聞かれても簡単に答えることができます。
しかし、単に月の総額いくらの話ではなく、Ａ病院の外来・Ａ病院の入院・Ｂ病院の外来・Ｂ病院の入院をまずは別々に合計します（小計というべきか）。
そしてその各小計が○○万円（＊）を超えたものだけを合計し、それが△△万円（＊）以上ならこの制度に該当し、還付を受けられるというのです。
ですから、同じ月のレシート（レセプト？）をいきなり足していくのではなく、
（１）病院ごとに仕分け、同じ病院でも外来と入院に仕分けて各小計を求める
（２）それらが合算できる要件に該当するか判定（小計○○万円以上のものを拾う）
（３）該当したもののみを合算し、その合計が△△万円なら制度適用
という流れです。
書いてみたらそうややこしくもない気がしてきました。いやしかし油断は禁物です。ちょっと省略があるかもです。
とにかく、誰か各組合の公式のホームページを見てほしい。
ややっこしく書いてあるから!!
それはまるで引っ掛け問題のようです。
おかげで話が進まないわよ!!
（それはわたしの性格??）
ご注意：この制度について解説することが目的ではありませんので、被保険者の年齢や収入、その他要件を一切省いています。
（＊） とは言え、読みにくいと思いますので、あくまで一例として、
小計 ○○＝21,000円
合計 △△＝80,100円（直近12ヶ月に３回該当していれば４回目からは44,400円）
と読み替えてください。
もし、高額療養費制度について知りたい場合は、各健康保険組合の「窓口」に直接ご自分の具体例で尋ねてみることを強くお勧めします。
これは通常個人が申請するものですので、会社の経理担当などは正しいことを知りません。このようなややこしい件は、頭がかなりいい人でも「勘違い」します。
怖ろしいことに、当時わたしが買った雑誌も間違ったことを堂々と載せていました。実はネットも同じです。
受けられる制度を受けられないものと勘違いしないように、ご自分の名前と状況を窓口にはっきりと提示して確かめましょう。
タグ ： お兄様2010
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